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「室内帽子」と検索すると「はげる」と出てきたりするのを目撃しました。

はげるも何も坊主なのですが、私は人より汗かきで生まれつきの髪の悩みから解放されるために坊主にしたはいいものの、帽子選びも楽しみながら苦労してきました。

通気性、汗、似合うかどうか、価格,などなど。

坊主は本当に楽で気に入っているのです。髪を乾かす時間やあの4重苦をどうにかするために費やしたお金が、今やまったく必要なくなって本当にすっきりとした気持ちでいられる。

汗をかいても洗面所で水でジャーって洗うこともできる。それは髪があってもできるではないかと思われるかもしれないが、私の髪は濡れたが最後乾かないし、ドライヤーの熱でまた汗をかいてしまう。とにかく人の倍以上時間がかかるのだ。

湿気で髪が膨らんで嫌な気分になることも、雨が降って膨張した髪に自前の熱がこもって逃げず暑くなり、余計に汗を流し、ますます髪がうねり膨らみ収集がつかなくなることも全くなくなりました。

当たり前ですね、髪がないのですから。

気に入っている坊主頭ですが、外出用に被っている帽子についても、この汗かき体質だとどれでもOKとはなりません。

髪に時間とお金をかけていた分、今度は帽子に少しお金がかかります。

選ぶ時の悩みとしては、いわゆる室内帽子、医療用帽子の夏用のもの、薄手であればあるほど、汗がすぐ染みてきてしまうことです。

本当に信じられないくらい汗をかくので、薄手の無地のものだと下手したら10分歩いただけでも額回りに汗染みがくっきりできてしまう。

私はウィッグをかぶって帽子を被るということはしません。理由は暑いからです。
なので、坊主の上に帽子のみで外出したい。

でも、いわゆる抗がん剤などで髪が抜けたり、脱毛症などで髪がない人向けの夏の紫外線対策のつば付きの帽子は、結構拝見したけれどあまり好みなものがなかった。

室内に入ってしまえば脱がなくてはならないようなデザインのものが多く、するとウィッグを着用しない私は丸坊主をさらして周囲をびっくりさせてしまう。

それでも別にいいのだけど、やっぱり周りの方々の視線を自分に集めたいわけではないし、汗が目立ちそうなデザインのものが多そうなことや、単純に自分の好みの形ではないので買ったことがない。

なので、そういう紫外線対策込みの帽子の感想を求めてきている方には、この記事参考にならないと先に書いておきます。


夏の紫外線対策の帽子だと、好みの形は既に持っているつば付きの麦わらやキャップがあるが、坊主故に頭の下半身(このおかしなワード気に入ったらしい)に髪がないことで、女性としては似合いにくくなってしまった。

男性の坊主でキャップやハットでもおかしくないが、私はいわゆる超クールな男性的な顔でもないので、ちょっと似合いにくいし、室内でそのまま被っていてはおかしなことになってしまう。

夏の女性の汗かき坊主用の室内外出兼用帽子って難しいのだ。この汗故に、冬より夏のほうが問題なのだ。

複雑な柄物系だと汗が目立ちにくいのはわかっているのだが、なにせ服装のほうと合わせにくくなってしまう。

だからか、やっぱり売っているものは必然的に無地か、あってもコントラストの低い無地に近い柄物生地がメインになっているものが多い。

薄手のオーガニックコットンのニット帽、肌にもとても良さそうだけど、私はこの体質と下に書く理由故に手を出さない。正確には「出せない」。

薄手の無地の室内帽子では、あっという間に向かい合う人をびっくりさせて「みっともない!」って思われる頭汗染み女のできあがりが目に見えているからだ。

同じ汗かき仲間ならこの辛さ、わかってくれるだろう。

こんな体質でなければ、選べたものがたくさんあったよね、って肩を叩きながら今まで生きてきた勇姿をたたえたくなる。

それで、普通の人ですら夏は暑いわけで、どうにかしたくて皆さん検索されるわけですね。

私は夏に被る外出兼室内用の坊主隠しの帽子としては、

・通気性
・汗がなるべく目立たない
・自分に似合う

この3つを重要視して選んできました。

最後の「自分に似合う」については、顔立ち、肌質、雰囲気がそれぞれであるのは承知の上で、「どのような基準で自分に似合うと思ったのか」というところまで解説していこうと思います。

それによって自分とは雰囲気が違う方々にも選ぶ際に参考になるかと思います。

季節柄3月中旬くらいまでや、すごく寒い時は、髪のある方々もよく被っているようにニット帽が重宝するし、被っていても変ではないのですが、春になると冬用のニット帽はファッション的にもちょっと暑苦しく感じるようになります。

まだそこまで汗をかきにくい4月にも、季節性のある室内帽子は必要です。
5,6月からだんだん蒸し暑くなってきて、日本のじめっとしつつ高温になる真夏をいかに乗り越えるかってことがポイントになってきます。

私がこの約4年に集めた帽子の中で、汗も目立つ暑くなってくる季節に適した帽子はいくつかあるのですが、メリットデメリット両方ご紹介していけたらと思います。


まず、こちら。

薄手のポリエステルで、オレンジベージュアンバー系?複雑なミックス糸を使ったニット生地なので、とにかく汗が目立たない!
すぐ乾くのもメリットです。
頭にピッタリフィットしています。

コンパクトにまとまりますが、デメリットもいくつかあって、たぶんガン治療の方なのかなって、大人なら一瞬で思われるということがあるかと思います。
私はそれでも全く問題ないです。

堂々とした気持ちの時に着用します。
なんとなくその日の気分で見られるのが恥ずかしい気持ちの時はこれでないものをセレクトしています。

デメリットはもう一つあって、5ミリ以下のタイトな坊主の時は問題ないのですが、私は剛毛なので1センチも伸びてくればこの帽子は髪の強さに負けてピタッと決まらなくなります。

変に浮き気味になってしまう。

帽子が薄く軽い素材でできているので、素材のほうが負けてしまって、頭皮から浮き上がってしまうために頭の形がいまいちしっくり来なくなるんです。

ただこれは、私と違って柔らかな髪質であったり、伸びてすぐ頭皮に沿うようなしなやかな髪質の方には全く問題にならないでしょう。

汗が目立たないという意味ではとっても重宝する室内帽子です。

そして、同じくミックス糸を使ってある下のニット帽。

無地より、このように少しコントラストのあるミックス糸は、汗が染みてきても元々が色むらなので目立ちにくいです。

穴も少し開いています。
絶対に頭皮を見せたくない方には不向きですが、通気性もできてくるので私には良いです。

素材もこれは綿で汗を吸ってくれる感じ。安心感がある。ニット帽ですが冬用ではない素材感なので、春、秋なんかには特に似合う感じの帽子です。

ぱっと見、抗がん剤治療の人用の帽子には見えにくいところが気にいっているところです。耳の横の刈り上げ部分は見えますが。

遊園地に行って空中ブランコ的なものに乗りましたが、少し深めに被れば飛んでいくこともなかったです。

デメリットは、ちょっと正面からは形がもっさりして見えがちなところと、色がベストにならないところでしょうか。
このタイプで黄みがかった茶色が私には欲しいところです。

そして、坊主になってから暑い季節、一番重宝しているのがこちらのニット帽です。
夏にも夏用のニット帽かぶっちゃう!

あみあみで坊主が透けそうですが、糸自体に厚みもあるので私はそこまで気にならない!



上のミックス糸ニットベレーより、大きめにゆったりたっぷりした作りになっているので、ボブの髪の毛みたいな感じで後ろでタランとするところが良いです。

編み方で通気性が保たれているところ、ゴム周りにリブがなくいきなり編み始まっているところ、無地でも汗が意外と、意外とですが目立ちにくいところ、無地故にミックス糸のものより服に合わせやすいところ、ゴムでアレンジできるところ(※別記事を書きます)が気に入っています。

このニット帽は室内でも室外でも私の髪の毛替わりになっています!

私はこちらを気に入って、なんと色違いで4つ所持しています。黒、ブラウン、ダークベージュ、ライトベージュ、です。

こちらもブラウンの色味がベル―ベースの人向けの黄みのないブラウンなのがちょっと惜しい!ぜひ黄みのあるブラウンも販売してほしいな。

でも本当に気に入っているので、ダメになったらまた同じ帽子を購入したいと思っています。

こちらはイオンなどには売っておらず、通販アマゾンなどで購入できます。

デメリットは、やっぱり通気性があっても真夏は熱く感じるところでしょうか。
髪の毛があっても暑い季節なので仕方ないですけど、こればかりはどうにもならない。

ニットは綿に見えて実は化繊も混。上のミックス糸の綿のものと比べると触った時の爽やか感で少し劣る。

大き目ゆったりなこともあり、少し重量がある、私は気にならないけど、軽い帽子がいいという方には適さないと思います。

が、この重量感が私には良いことでもあるのです。
重みがある方が似合うタイプであるからです。

もともとの髪質を考えても、つや無しくせ毛硬い太い多いあの4重苦で剛毛の自分には頭にボリュームがあった方が自然なんです。

人には持って生まれた素材感っていうのがあって、私は肌質もなんかつるつるつやつやタイプの人と違う。厚みがあってもったりしている顔なんです。

もっと高齢になったら肌が痩せてしわが目立つタイプよりは、もちろんしわもあるけれどたるみのほうが目立ってきそうな肌って言えばわかるかしら。

つるピカっとしたハリのある肌でなく、もったりした餅みたいな肌なんです。汗で濡れてしまうので、餅のクセにピカピカにもなるのですが。

だから、帽子に関してもあまりに薄くてつやつやな感じだと顔立ちや雰囲気にミスマッチになってしまう。

ざらぼこした生地、マットである程度ボリュームや重みのある感じのほうが似合う、と、いろいろ被ってみて実感してきたのです。

室内帽子を選ぶ際には、元々の自分の髪質や量をイメージすると似合う帽子が見つかりやすいかもしれません。

デメリットはまだあって、このお気に入りのニット帽子の網の穴部分から、髪が伸びてくるとつんつんになって毛がはみ出すことがあることと、この重量のあるニット帽でも私の髪のほうが強く、これまた被っている時に頭皮から浮き上がって、頭が大きく見えてしまうっていうのがあります。

でも最近、この帽子のアレンジが良くって、3センチまで伸びた時も頭をタイトにすることができたので、ひとつでいろんな被り方もできる、私にとっては優秀な帽子です。

坊主になってから本当に一番重宝した帽子です。お気に入りってやつです。

結構な頻度でこの帽子を被って子供達にも会いましたが、背丈が足りないのも相まってか、坊主だとは思われていなかったようです。バレていても別に良かったけど、バレていなかった!

シンプルな室内帽子も重宝する時がありますが、知り合いにガンだと思われていた時の帽子は、全てタイトに頭にフィットする室内帽子の時でした。

なので、このタイプのニット帽は、穴が被る方の頭皮の見える見えないの許容範囲内であれば、病気だと思われにくい、ファッションなのかな?って思われるところに位置していると思うので、似合う方にはおすすめできます。

今回ご紹介した帽子は、やっぱり涼しくなるわけではないし暑いのですけど、どれも汗かきの私には重宝する、汗が目立ちにくい夏に適した帽子でした。

最後にご紹介した特にお気に入りの室内帽子、外出帽子兼用のニット帽については、今後アレンジするとどうなるかや、汗をかくとどれくらい染みるのか?の実験もしておりますので、いつかご紹介したいと思います。