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なんか今年の夏は、この夏休みってのはなんなんだ、梅雨明けしたのに、曇りばかりで湿気ばかり。

かんかん照りの水浴び日和の夏休みではない感じだな。

気象病っぽく、ずっと体が重だるい。

いや、お盆だからか?疲れてるのか?憑かれてるのか?(嫌だ)

いきなりだが、もうだいぶ通っている大好きな古着屋があったんだ。

そこの店員、販売員?とまではいかないが、とても感じの良いお姉さんがいて、(多分私より年配の方)ある時彼女が辞めてしまったんだ。

販売員は偉大。たかが販売員、されど販売員。

数年通っている大好きな古着屋。

ちょうどしばらく間があいて、久しぶりにその店に行ったら大好きな販売員さんがいて、「ああ良かった!会えて良かった。私、明日で辞めるんです」と教えてくれた。

ええ!寂しい!と、それまでの思い出話なんかをして。

連絡先を聞きたいくらい良い人だが、きっとご迷惑だろうと思って、ぐっと堪えて、街で見かけたら絶対声かけます!と言い、お礼を言って1点買って別れた。

彼女が販売員をしていた頃のその古着屋は、回転率が良く、行けば新鮮な気持ちで見られたし、こちらから声をかけやすい雰囲気で試着もしやすかった。

しかも、本当に嘘みたいな値段で良い品が並んでいて、もちろん自分では絶対買わない毛玉だらけのゴミのような服もたくさんあるのだが、その中にお宝が隠れていたのでとにかく楽しかった。

その店ができた当時は若い人はあまりいなかったし、店のイメージはTHEおしゃれ古着屋でないために、競争率も低く、しかも安いというナイスな店だった。

それが通い続ける内に、だんだんお客が増えていくのを感じていた。

店内に入れ替わり立ち替わり人が来て、買おうか迷っていると、その服があっという間になくなる感じで、新たな古着を出すためにその販売員さんも毎日忙しそうだった。

それが、彼女が辞めてから、店は変わってしまった。

と、私は感じた。

それは数ヶ月経った今も変わらず、店はだんだん斜陽になってきたと感じる。

まず、彼女が辞めてから男性の店長が主にシフトに入るようになったんだが、完全に「中の人向きのオーラ」だ。

こういっちゃなんだが、人が集まってくる感じの雰囲気の人ではないんだよな。

挨拶ひとつでだいたいわかるんだけど。

本人は意識あるかわからないけど、少し威圧感がある感じなんだよね。鋭くとがってる。

だから経営者には向いているけど、販売員には向いていないのよ。

それが私の好きだった販売員さんはかなりベテランかつ、週のほとんど、そして長時間働いてらしたので、その代わりが彼で当たり前だけど、良くいるわけ、店に。

すると、店に人が以前より来なくなったのを私は感じていた。

あの彼女がいた時とは店の雰囲気、活気がまるで変わってしまった。

売っているのはいつもの古着。

なのに、全然お客が来なくなった。

そしたら、ある日行ったら、今まで300円で買えていたインナーが500、600円に値上げされていた。

もちろん品はいつもの古着。

それでもたまにある掘り出し物は安いと考えるかもしれないけど、今までを知っているだけにお買い得感はぐっと下がってしまった。

客が来なくなる→値上げ。

これで店が以前のように儲かるのか?

私は値上げしたのを知ってますますヤバイな、と感じた。

基本的にお世話になってきた入りやすい店なのだから、買う時は買うのだけど、なんか違う。

やっぱり店の中にいる販売員の雰囲気ってすごく大事なんだなと思った。

辞めてしまったお姉さんは、私以外のお客さんとももちろん気軽に明るく挨拶する方で、それも全然嫌みじゃない。

男女あらゆる年代の人から好かれていた、そんなイメージ。

彼女を不快に思う人はきっといないんじゃないかなという感じ。

話しかけられたのも私が通い出して一年以上経ってから。

いつも誰にでもすぐにホイホイ話しかけるわけでもなく、本当に自然に。

彼女がいる時はなんか店が明るく感じていたのが、店長に変わって硬い雰囲気になってしまったことが残念だった。

そして値上げ。

こりゃもっと客足に響くと思っていたら案の定。服の回転率が異常に悪くなった。

2週間あけて行ってもまだ前と同じ服がわんさか置いてある状態。

新しい古着が見たくても量はほんの少し。

さすがに季節が変わる頃には嫌でも回転させるのだろうけど、私はあの店の回転率の良さ、いつ行っても見たことのない服が並んでいるのがワクワクすることのひとつであったので本当に残念。

そして間をあけて久しぶりに行ったら、まとめ買いで少しお得になるコーナーができていた。

そしてまた今日行ったら新品コーナーが拡大されていた。

いや、店長、客が求めているのはそこじゃないと思うよ?

そんな古着屋に死に筋の新品たくさんあっても、いらないよ?

流れがここまできたんだけど、、
大好きだったこの古着屋さんがいつかなくなってしまうかもしれないなと感じ始めた。

彼女はたかが古着屋の販売員。だけど彼女は偉大だった。大げさに言えばあの店にとっての幸運の女神だったんだよ。

販売員で売り上げが変わるというのは絶対ある。

彼女がいた時期と辞めてからの売り上げを比べたら絶対違うはずだ。ただの客でもそれを感じているんだもの。

どんなに魅力ある商品でも売る人により店の繁盛具合は絶対変わる。

ネットでの売買には見せ方やイメージが大事なんだと思うし、ユニクロみたいな大きな売り場の店ではあんまり感じられないかもしれないが、リアルでの売り場の現場では、やっぱりその場にいる「人」の雰囲気がかなり重要。

この数ヶ月、あの店を見てきて実感した。

多分彼女が戻ってきたら、また店は盛り返すと思う。けど、彼女も色々大変だったんだろうなあと察した。

いや、彼女なら多分どんなところにいても雰囲気を良くできるだろうと思う。例え服でなくても何でも。

またかつてのように穴場的な大好きな古着屋に戻って欲しいなと願いつつ。

店の売り上げは偶然では続かない。

経営側の方、素質ある良い販売員は大事にしたほうが良いよ!という話でした。