家族にさえ、手汗で悩んでいることを打ち明けるのはなかなかできないこと。
それを他人にカミングアウトすることなんてもっともっとなかなかできないこと。
手汗に本気で悩んでいる人は、他人の反応に敏感になる。
私もそうだからわかる。
汚い、気持ち悪い、びっくりさせた、そういうことに人一倍敏感になる。
だから、ちょっとでも手汗が出ると悪循環。
何も触れていなくても、誰にもバレていなくても、いつもひやひやして、悪いことをしているわけでもないのに。ただ、生きているだけなのに。
こんな自分じゃ、好きな人ができても、嫌われるんじゃないか。
手を繋ぐ行為が本当に嫌だ。ばれたくない。だけど、もし付き合いが始まったら、絶対バレる。
どうしよう。いつも緊張して生きている。
学生の頃なんて、本当に嫌だったな。
恋人同士が街で手を繋いで歩いているのを見るのが嫌だった。
手を繋ぐということが、愛情の印みたいな印象があることが嫌だった。
握手もそう。
繋がることを体で示す気軽な行為、されて嫌な人なんて手汗の人か潔癖症の人くらいか。
もうアラフォーのオバサンの私だって未だに他人と手を繋ぐのが苦手だ。
どんなに日常オドレミンで対策したって、やっぱり緊張すると厳しい。手に意識がいくんだ。手が化け物みたいにそこだけ熱くなって汗が出てきてしまう。
こんな自分なんてって思う。
いつか誰かと繋がるなんてこと、できないかもと。
だけどね、結論から言うと、手汗がすごくてもそれを気にしないよ、って人は現れる。
恋人ができないこともないし、今まで付き合った人に手汗をカミングアウトしてフラれたこともない。
自分の経験だけどね、手汗が気持ち悪いから無理!って言ってくる人なんて、多分その程度の人間なんですよ。
私達手汗の人間には似合わない相手だったってこと。
これ、手汗だけじゃなくて多汗症にも当てはまるね。
自分を許容してくれる人はいるよ。大丈夫。
もし、まだ辛い思いをしている若い人は、まだ出逢ってないだけだよ。
好きになって、相手も自分のことを好きだったら、とても勇気がいるけど、なるべく早くカミングアウトしてみて。
その方が自分の気持ちがすっきりするよ。
早めに言って、もし別れがあるなら、早いほうが良い。だって、次があるじゃない。
結婚だってできるよ。手汗があっても多汗症でも大丈夫だよ。
許容してくれる人といつも一緒が当たり前になってきたら、手を繋ぐ時も、付き合い始めよりはマシになってくるし。
それが一緒にいてリラックスできるようになった証拠にもなるね。
昔さ、すごく太っていて、ものすごく性格が悪い人が仕事関係でいたんだけど、その人凄かったよ。
「私みたいなデブが好きな男だっているのよ!」って、いつも自慢気だった。
開き直りというのか、もう清々した感じで、デブ専にはモテる!というのを宣言して歩いてた。
手汗のほうがリスクある気がするけど、コンプレックスをここまで開き直ることができる姿勢を学びたいと密かに思った。
卑屈な人だったけど、超ポジティブじゃないか。
痩せようとか思ってないの。太ってる私でもモテるのよ!っていう、開き直った自信。
これ、手汗の人や、多汗症の人にはなかなかない部分じゃないかと思うのよ。
もちろん、この人のように私は「手汗のある自分の何が悪いのよ!手汗があってもモテるわよ!」なんてなかなか開き直りできないし、友達にもなかなかカミングアウトできない。
だけど、これくらいの気概があったら良かったな、と思う。
これくらいの気概があれば、手汗なんて緊張しても出ないか。
言いたいのは、手汗や多汗症で悩みはたくさんあると思う。それは私も同じよ。
だけど、必要以上に自分を悪く考えないで大丈夫だよ!ってこと。
手汗や多汗症のせいで気持ちが卑屈になるのもめちゃくちゃわかるよ、だけど卑屈になりすぎると絶対良くない。
性格が完全に歪んでしまって、顔に出てくると、そっちのほうが問題だ。もちろんモテなくなる。
その人みたいにドヤ顔で宣言して歩くのもどうかと思うけど、メンタルは見習いたいよね。
手汗や多汗症のせいで引っ込み思案になるのも色々諦めることが出るのも、私が同じだから良くわかる。
だけど、恋人ができないわけじゃないし、結婚だってできるよ。
あなたの幸せを祈ってる!今日はなんかそれが書きたかった。
あけましておめでとうございます。実は、この記事をキッカケに、去年こちらのブログにお邪魔するようになりました。こっそり読んでおりました。
私は手の平の多汗症を止める手術をして、代償性発汗で身体に汗をかくようになりました。今思えば、「汗をかく=汚い」という思い込みにとらわれて生きてきたなあと思います。だけど、この汗かきの身体を責めて生きていくのも疲れたし、そろそろ受け入れて生きていく時期かもなあと思いました。
この記事を書いて頂いて、人との付き合いを諦めないようにしようと思えました。ありがとうございますm(_ _)m
>蜜柑さん
あけましておめでとうございます!
ブログ読んでくださってありがとうございます。
悩みわかります。手汗も汗も辛いですよね。
手術を受けられ、その後身体に汗をかくようになったのですね。体験お話いただきましてありがとうございます。
蜜柑さんのおっしゃる、この汗かきの身体を責めて生きていくのも疲れたし、そろそろ受け入れて生きていく時期かもなあと、という言葉、私もすごく思います。
人との付き合い諦めたくなる気持ちもめちゃくちゃわかりますが、全ては自分の気持ちが握っています。大丈夫ですよ!
私も年を取って随分気持ちがある意味楽になってきました。こうしてここで汗のことをカミングアウトできて良かったです。
辛いこともたくさんあるけど、こうして出逢いがあって励まされます。
一緒に頑張っていきたい!
コメントありがとうございます!
らぶりーふさふささん、こんにちわ。2回目の書き込みです。
本当に身体の汗がひどい時は、正直言ってこの手術をしたことは間違いだったのかなと思うこともあります。手汗と共存する強さが10代の私にあればなあと、どこかで後悔しているのかもしれません。
でも、改めてこの記事を読み直してみました。もう一生汗かきの体質が続くのならば、どっかで開き直るしかないわーって。汗かきですが何か?ぐらい思わないと生きていけない!老け込むのは嫌ですもんね。
凹みかけたら、汗かきで悩んでるのは自分一人ではない!ということを思い出して、夏を乗り切ります^_^
>密柑さん
汗で本気で悩むと色々モヤモヤしますよね。
後悔のお気持ちも出てきたりするのも本気で悩んでいるからこそだと思うんです。
でもきっと手術しなかったらしなかったで、したほうが良いかどうかずっともやもやしたままだったかもしれないですし、難しいですよね。密柑さんが行動されたことは私はそれはそれで悪いとか良いとかではなく、ひとつの「頑張ったこと」だと思うんです。頑張ったからこそ、結果の代償汗は本当に辛かったと思うんですが、どうかご自分のことを責めすぎずにいて欲しいです。
汗はやっぱり辛いですよね。私もなかったらどんなに、と思うのですが、もし汗をかかなく生まれていても何か別の問題を抱えて生きたかもしれない。悪いことばっかりじゃなくて、汗が辛い人の気持ちをわかってあげられる共感力、優しさみたいなものを手に入れられたというメリットもあったりするんですよね。
そしておっしゃる通り、開き直り!大事ですよ!隠そうとすればするほど辛いんですよ。最初は勇気がいりますが、他人に言ってしまったほうがその後ずっと楽です。私も若い頃もっと自分についてオープンな性格であったらだいぶ違ったのかも?と思う時がありますが、これもひとつの体質で性格だったのでしょうね。
今はね、やっぱり開き直って、私はこうだから仕方ない、これが私の体なんだから!と生活していったほうが楽だと感じます。人生折り返し地点にきたからかもしれません。涼しげに汗をかかない人にはやっぱり憧れますけどね、、。
密柑さんの笑顔はきっと素敵ですよ!一人じゃないです!夏本当に辛いけど一緒に乗り切りましょうね!
コメントありがとうございます!